~ 否 定 ~
2023年度もありがとうございました。
生徒の皆さん、保護者の皆さん、そして講師の皆さんのご協力のお陰で、大きな事故もなく無事に1年間を終えることができました。またどの生徒さんもこの1年間で心身ともに成長し、勉強に対する姿勢がとてもよくなっていると思います。しかし、弊塾に通って頂いている生徒さん全員が成績が上がっているわけではありません…
皆さんのそのやる気をしっかりと受け止め、結果が出る授業を、アドバイスを心がけて参ります。しかし、それでも足りない部分もあるかと思いますので、ご遠慮なく、ご要望をお伝え下さい。皆様からのご要望により、さらに弊塾のサービス、授業の質が上がって参ります。どうぞよろしくお願い致します。
2023年度の受験結果ですが、大変厳しいものとなりました。今年の受験生の皆さんは、勉強があまり得意ではないところからの入塾で、まずは勉強をする習慣を付けるところから、前学年までの基礎を復習するところから始めた生徒さんが多かったです。しかし、半年、一年と本当によく頑張ってくれ、成績もかなり上がっていきました。そういった状況での受験でしたので、受験校に迷いが生じ、最後は受験生の意思を尊重し、チャレンジした生徒さんが多かったのもたしか。しかし、チャレンジした生徒さんの半数が公立第一志望に不合格に… いつもならば逆転合格が多いのですが、とても残念で、申し訳ない結果に…
まず第一の反省点としては、やはり「内申点をもっと重視すべきだ」という点。二つ目は、「受験生の学習ペースをもっと上げる」という点。中学生男子にはとても酷なのですが、やはり1年生からオール4は取っておきたいものです。3年生でせっかく成績が上がってもそこはどうしても変えられません… また、六実中、高柳中は大抵進度がかなり遅いです… そのあたりは、市内全中学校で統一できるように教育委員会に働きかけているのですが、なかなかすぐには変わりません… ですから、せめて塾の進度だけでも早め早めに進めるように今一度進度を見直します。
まだまだ今年度の受験結果を精査することで、細かい反省点はたくさん出てくるでしょうが、今年度は受験生全員に第一志望校に合格してもらえるように講師一同精進して参ります。よろしくお願い致します。
今月はようやく『否定しない習慣』(林健太郎 2022年 フォレスト出版)を皆さんと一緒に学んでいこうかと思います。林さんは、企業向けの研修講師を長年務めており、その過程で、コミュニケーションの極意は、「褒める」でも、「肯定する」でもなく、「否定しないこと」だと気がついたそうです。私もこの本を何度か読み直して、たしかにそうだなぁと。しかし、実際は否定し、相手のやる気をそいでいるなぁ…と。
この本を簡単にまとめると、
(1)褒めるよりも否定しないことが大切。しかし、否定している意識は薄い…
(2)人はどういうときについうっかり相手を否定してしまうか?
①事実だから否定してもいいと思い込んでいるとき
②自分は正しい(相手は間違えている)と思い込んでいるとき
③他人に過剰に期待しているとき
(3)どうすれば否定せずに会話ができるのか?
①否定しそうになったときは「かもしれない」をつけて視野を広げること
例:ぺこぱさんのように「相手の意見が間違っていると思っている自分が間違えているのかもしれない」などと視野を広げる。
②会話は「そうなんですね」「なるほど」「復唱」でまず相手を承認することから始める。相手が一番求めているのは「承認」である。ただし「イエスマン」になる必要はなく、単に「相手はそう思ったんだな」と受け止めるだけでよい。
③つい否定してしまったときは、すぐにリカバリーする。
④否定しない態度(携帯を見ながら話をするなど…)で接すること。
となります。親子間でも、夫婦間でも、職場でも、まずは相手の話をしっかりと聞き、否定はしない。受け止める。そこから会話は、コミュニケーションは始まるのです。私もまだまだできていませんが、大事なスキルです。皆さんで一緒に習得できるように頑張っていきましょう! では、2024年度もよろしくお願い致します。