~ 幸 運 ~
期末テストご苦労さまでした。
皆さん、結果はいかがだったでしょうか?
今までなかなか400点に届かなかった生徒さんから「初めて400点取れました!」と嬉しいお知らせを数件いただき、良かったなぁと思う一方で、「全く成績が上がりませんでした…」と残念そうな顔で報告してくる生徒さんもチラホラ… せっかく一緒に頑張ってきたのに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
成績が上がらない生徒さんの特徴は、やはり第一に、宿題に取り組めないこと。テスト前に学校のワークを3回繰り返せない。これが最も大きな特徴です。お母さん方もお忙しいのでなかなか宿題のチェックを毎日するのは難しいと思います。しかし、中学生、とくに2年生までは夕食を作っているとき、片付けているときなどに、その側で宿題に取り組ませるのが良いかと思います。兄弟がいてうるさい、テレビが付いていて集中できないということもあるでしょうが、それでも一人自分の部屋で取り組むよりかは集中し、やりきることができるのではないかと思います。更にもし可能であるならば、宿題で必ず英単語のテスト勉強等、暗記物がありますので、それがしっかりと暗記できているのかご家庭でテストしていただけるとより塾に来ている効果が高くなります。ものごとにはタイミングというものがございます。大変でしょうが、数年間のことです。その数年でその後の何十年の人生がより良くなる可能性が上がるのであればちょっと無理してでも取り組む価値はあるかと思います。どうぞよろしくお願い致します。
2つ目の特徴は、自分が今解いている問題が以前解いたどの問題と同じなのか?ということを認識できないという点です。入試での応用力とは、既習事項の組み合わせであり、今までに解いた類題をいかに思い出し、その必勝パターンに持ち込むのかという力です。しかし、勉強が苦手な生徒さんは、その第一歩である、この問題は今まで解いてきたどの問題と同じ類いのものなのか?ということを判別することが苦手なのです。入試や学校のテストは基本的にパターン学習。何も新しい発見をすることはありません。ですから、類題を思い出し、目の前の問題に当てはめるという基礎的な力を意識的に付けていきましょう。よろしくお願いします。
今月も、水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』(2007年 飛鳥新社)から。
今月のガネーシャ(変わった神様)からの課題は、次の2つ。
・「夢を楽しく想像する」 ・「運が良いと口に出して言う」
さてさて、裏にどのような意味が隠されているのでしょうか?
「夢を楽しく想像する」とは、この本の話にも出てきますが、宝くじがあたったら〜というあの無限に湧き出てくる楽しい想像です。しかし、小さい頃から「大きな夢をもて」「〜君の夢は何?」や「○○さんは、小さい頃からの夢を実現し…」などとやたらに将来への夢や希望を聞かれ、そういったものを持っているのが当たり前のような雰囲気があります。しかし、そうやって無理に持つ、持たされるものが夢なのではなく、「誰に言われるでもなく、勝手に想像してワクワクしてしまうのが夢」「考え始めたら楽しくて止まらなくなるのが夢」なのだそう。人間、とくに子どもたちの可能性は無限大。慌てずにゆっくりその子がワクワクしてしまうような夢が持てるのを待ちましょう。大人から見たらつまらなく見える子供の好奇心を潰すことなく、しかし、夢を持てたときに実現できるように基礎的な能力だけは培ってあげたいですよね。
「この世界は一定の法則で動く機械のようなもの。…その機械的に起きている出来事に対して、『運が良い・悪い』と勝手に分けている。…しかし、『運が悪い』と思っている人は世界を支配している法則と、自分の考えている世界とのズレをそのままほったらかしにしていることになる。…逆に『今後もまた~は起きるかもしれないから準備しておこう』と考える人は、世界を支配している法則を学んで、自分の考えをその法則に合わせたことになる。」この2人の違いは決定的な違いであり、人生で成功するかどうかの分かれ道。成功者が「全ての責任は自分にある」というのも同じことで、身のまわりで起きていることは全て自然の法則通り、だから自分が望む結果を出したいのであれば、自分を変えるしかない。しかし、自分の望む結果が出るまでは失敗、試行錯誤の連続。あのエジソンも99%は失敗だったのにもかかわらず、どんな結果が出ても「成功した!」と喜んだそう。それはその実験が間違っていることがわかったから成功だと。しかし凡人である我々は、そんなにメンタルが強いわけではありません… そこでガネーシャは「だからまず『運が良い』と思うことだけでよい」と。そうするだけで、脳が勝手に運が良いことを探し始め、自分の身に起きたことから何かを学ぼうとしてくれるそう!
今回のテストで望む結果が出ていなくても、全力で頑張った人は必ず今までよりもできることが増えているはずですし、逆に足りなかったことが浮き彫りなったはず!それは幸運です! どうぞその経験を次に活かし、次回は自分の望む結果を出していきましょう!