~ 意 識 ~
さあいよいよ期末テストです。
中学1年生の皆さんにとっては人生初の定期テストです。小学校のテストとはまったく違います。まず何よりテスト範囲が広いうえに、2日間で全科目も受験しますので、小学校のときより難易度も学習する範囲も桁違いに深く広い。小学校のテストは、その単元が終わったらすぐに受けるし、その単元の内容しか出てこないので、昨日学んでいたことをそのまま繰り返せば高得点が取れていましたね? しかし、それはもう過去のもの… その常識は二度と通じません… ですから、最低2週間前から、できれば3週間前からテスト勉強を始めて下さい。
勉強の大まかな手順は、①学校のワークを最低3回ずつ繰り返す。 ②塾のワークを解き直す。 ③学校の教科書、ノートを読み直す。この手順で結構です。(各科目の詳細な勉強方法は別紙にて) ①だけでも本気で取り組んでくれれば、最低でも70点、まあそこそこ普通に暗記ができるならば、80点はねらえます。各科目80点が取れれば、5科目合計400点! まずはこの400点を目指しましょう。もちろん平均点にもよりますが、実は80点が取れて、はじめて教科書の内容がほぼ理解できている、基礎ができているというレベルなのです。そして、基礎さえできていれば、いざ自分の目標ややりたいことができたとき、全力でその目標に向けて努力できるのですが、基礎ができていないと、「いざ!」と思っても、数年前の復習から始めなければならず、なかなかに心が折れてしまいがち… (もちろん、どんな状況からでも、想いを成し遂げるスーパーマンはいますが、それはごく一部…)
ですから、小中学校の段階では、努力してできない内容は少ないので、なんとか今できることを全力で取り組み、80点以上を目指しましょう!
ただ、全員が全科目を理解できるということはないでしょう。そういった場合は、大好きな科目、得意な科目を1つでも、2つでも作って、その科目に全力を注ぐという勉強方法でも結構です。ほとんどの人間は万能ではないし、その必要もありません。自分のできることを精一杯取り組んで、まわりにいる人たちを1人でも2人でも幸せにできれば良いのです。ですから、1科目でも結構です。なんとか得意科目を作り、その科目は必ず80点以上が取れるようにしましょう!
今月も、水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』(2007年 飛鳥新社)から。今月のガネーシャ(変わった神様)からの課題は、次の2つ(3つ)。
11,毎朝、全身鏡を見て身なりを整える 12,自分の得意なこと苦手なことを人に聞く
さてさて、裏にどのような意味が隠されているのでしょうか?
先月のおさらいですが、「人間は意識を変えることはできない!! だから変われない」。人間の意思はとても弱いもの。だから、意識を変えようと思っても続かない。ではどうするのか?行動を、習慣を変えるしかなく、そのためには「環境」を変えるのがよいのだと。
そして、ガネーシャは「服は変えることのできる環境の一つ」だと。先月の身のまわりの「環境」とは区別して、わざわざ「服」という環境を持ち出してきたということは、身なりを整える、清潔に保つことは人にとってとても大きな影響力があるということでしょう。有名どころでいえば、ナポレオンの「人はその制服の通りの人間になる」や、ココ・シャネルさんのファッションによる女性解放など。(シャネルさんがいまだに女性たちから絶大な人気を誇り、尊敬を得ているのは、女性のそれまでの服装=女性蔑視と感じ取り、スーツ姿やパンツルックを女性ファッションに取り入れることで、単なるオシャレというものを超えた、女性の精神的、社会的解放をやってのけたからだと。) まずは清潔感を保ち、それから自分の憧れている方の服装とその服装に込めた精神性までもまねてみると良いかもしれませんね。
次にガネーシャは、「自分の得意なこと、苦手なこと」を人に聞いてみろと。人に聞くというところがポイントだそうで、結局は仕事などでは人からの評価が絶対な訳で、単なる自己満足だけではダメですよね?(もちろん自己肯定感も大事ですが!) だからそれを人に聞いてみる。そうすると自分の良い面と悪い面がほぼ同じであることが多いのだとか。気が弱い=優しい。うるさい=明るい。丸暗記は嫌い=考えることが好き、など、同じ人の同じ気質であっても、表から見るのと裏から見るのでは違う評価に!ガネーシャは、「人には自らの欠点を支えてる長所が必ずある」とも。目が見えない人はより鋭敏な聴覚を持つように、人の能力とは本当に計り知れないほど凄いものなのです。若いうちに「自分の得意なことを見つけることは、ある意味義務」だとも。ここは塾ですので、5科目という狭い能力しか高めることはできませんが、皆さんはもっと自由。人間のこの多様性の中から、自分の得意なことを見つけ、どんどん伸ばしていきましょう! それが勉強であるならば、弊塾で思いっきり、講師陣や仲間たちと伸ばして行けたら幸いです。では、期末テストみんなで頑張ろう!!!